タイでは、徒歩10~15分以上の距離ならバイクタクシー/タクシーを使う方が多いかと思います。そんなタイでは配車サービスが広く普及しています。行先を口頭で伝える必要がなく、金額が予め可視化されることから、特にタイ語の分からない外国人にとっては重宝するサービスです。そこで今回は、タイの配車アプリGrab / Bolt / in Driveを比較してみました。
それぞれのサービス概要
Grab
ほとんどの方が既に知っている、あるいは使ったことがあるかと思います。シンガポール企業がマレーシアで始めたタクシー手配サービスで、主に東南アジアで利用されています。タイでは2013年からサービスを開始し、今はフードデリバリー・宅配・スマホ決済・レジャーなど、あらゆるサービスを展開しています。
Bolt
IT大国エストニアから生まれたサービスで、主にヨーロッパを中心に多くの国で利用されています。タイでは2020年からサービスを開始しています。今の時点では、配車サービスのみが提供されているようです。
inDrive
カリフォルニアを拠点とするユニコーン企業の配車サービスで、47カ国でサービスが展開されている配車サービスです。客側が価格を決めるという、他2つとは異なるユニークな価格設定のサービスです。
価格
まずは価格を比較してみます。結論から言うと、BoltやinDriveがお得です。同じ出発地点から同じ目的地、同じ時間に価格を検索してみた結果がこちらです。
1.ベリーモバイルバンコク店(スクンビット 39)➡ スワンナプーム空港
Grabの場合、タクシーで480THBでした。
次にBoltの場合、なんと256THBの結果に!
最後にinDriveの場合は、なんと244THBでドライバーが見つかりました。
ちなみに、GrabやBoltなど一般的な配車サービスでは、待ち合わせ場所と行先を指定すると金額が表示されますが、inDriveでは、参考金額が表示され、それを基に自分で金額を入力します。そうすると、ドライバーがそれに合わせて金額を提示してくるというシステムです。最初は低く設定し、見つからなければ少しずつ上げながら、ドライバーの反応を見て決めることができます。
2. ベリーモバイルバンコク店(スクンビット 39)➡ サミティベート病院
Grabの場合、38THBの結果となりました。
次にBoltの場合、30THBの結果となりました。バンコク店からサミティベート病院までは、バイクタクシーで5分ほどの距離です。この距離であれば、そこまで大きな金額差にはならないかと思います。
最後にinDriveの場合は、30THBでは見つからず、35THBでドライバーが見つかりました。
配車できる車とドライバーの豊富さ
次に配車できるドライバーの豊富さを比較してみました。こちらも結論から申し上げると、Grabが最もオプションの豊富なサービスです。
まずGrabの場合は、普通のタクシーやバイクタクシーだけでなく、大き目の車、障害がある方やペット同伴に適した車、女性ドライバー、時間制での配車などあらゆる選択肢から、その時のニーズに合った車やドライバーを選ぶことが可能です。
Grabに対して、BoltやinDriveの場合ですと、選択肢は限られ、タクシーかバイクタクシーのどちらにするか、車のサイズは小さ目か大き目か、ぐらいしか選ぶことができません。
その他
その他の違いとして、3つ簡単に纏めてみました。
1.支払い方法
Grabが唯一カードを登録できるサービスです。カードから引き落とせるので、現金を持ち合わせていない時に便利です。BoltとinDriveではカードの登録は現時点では不可となっております。ただ、現金以外の支払い方法として、ドライバーの方に相談をすれば、QRコードのスキャンでも支払いを受け付けていただけることもあります。
2.ポイント
こちらに関しても、Grabが唯一ポイントが貯まるサービスです。Grabにはフードデリバリーをはじめ多くのサービスがあるため、使い方によってはポイントが貯まりやすく、ポイントを使って割り引くことも可能です。
3.サポート
inDriveはチャット形式で直ぐにオペレーターの方に繋がるため、何かトラブルや疑問があれば、直ぐに問い合わせることができます。
以上、配車アプリの比較でした。これから段々と暑くなり、長時間歩くのがしんどくなる季節ですので、便利なアプリを使いこなしていきましょう。