今回は、iPhoneユーザー向けの注意喚起の内容です。
NTTドコモが運営しているモバイル社会研究所の2019年版の報告書では、「年代が高くなるにつれてスマホのセキュリティ対策を行っている割合が減少」と報告しています。
指紋認証や顔認証を利用する画面ロックでさえ、30代で約35%、40代で約40%、50代で約50%もの方が、利用していないという結果になっています。
指紋や顔認証と言った「画面ロック」をかけないことで手間なくホーム画面に進むことができるため、現時点でロックをかけていないユーザーからすると、なかなかセキュリティー対策へ気持ちが向きません。
実際、私がお客様のサポートをしていると、本当にNTTドコモの結果に近い確率で画面ロックをしていない方がいらっしゃいます。
画面ロックをしていないと誰でもホーム画面に進むことができ、iPhoneを紛失したり、盗難にあったりした際は個人情報の情報流出だけでなく、自宅の特定も容易にできます。
自宅特定の危険から身を守るためにも、私は身近な危険性を案内するのが一番だと考え、下記の案内をしています。
GPS情報で色々分かる!
早速ですが、「位置情報サービス(通称 GPS)」をご存じですか?
iPhoneは「位置情報サービス」がとても優れており、基本的にはユーザー全員がそのサービスをONにしてます。しかし、このON/OFFスイッチには、更に細かな設定があることを知らない方が多いです。
まず、「設定 >プライバシー >位置情報サービス >システムサービス」に進みます。
すると、、、システムサービスの中には細かな項目でON/OFFスイッチが出てきます。
今回の話題となるのが「利用頻度の高い場所」です。
この項目を選択した場合、iPhoneの画面ロック(指紋や顔認証など)を設定していると、パスワード解除が要求されます。しかし、画面ロックをしていない場合は、すぐに中に入れます!
ここが一番のポイントであり、「画面ロックの利用なし= GPS情報もロック解除なしで閲覧可能」になります。
さて、中に入ると、、、
「履歴」として、自分で訪問した場所の中で、利用頻度が高い場所の位置情報が表示されます!
例えば、私はシラチャ在住ですので「チョンブリ シーラーチャー」を選択します。
すると、、、
シラチャ住民では馴染みのある地図が出てきました。
(モザイク処理をしていますが)この時点で私の場合は、住んでいるコンドミニアムの名前が登場しました!
これで自宅の特定完了です。。。iPhoneを操作して、約1分で自宅の特定ができました、、、
もちろん、利用頻度の高い場所は自動測定のため、中には自宅が履歴に残らない場合もあります。しかし、訪問回数が多いところもわかるため、行動パターンは容易に判断できますね。
ちなみに、前のブログでカセサート大学の学園祭に行ったことを書きましたが、バッチリとカセサート大学の名前が履歴にでています。(=学校も特定可能です!)
さらに、、、
私の自宅の名前が記載されている部分を選択すると、そこでの滞在時間が表示されます。
これで、例え名前がコンドミニアムでなくても、自宅であることが容易に想像がつきます。写真で言えば、「夜から朝の時間帯=自宅」と想像がつきます。
少なくとも、この滞在時間から推測して、そこが自宅又は職場 or 学校くらいの切り分けはできるでしょう。
画面ロックをしっかりしよう!
いかがでしょうか?
iPhoneの画面ロックの大切さが伝わりましたでしょうか?
もう一度言います、、、画面ロックが無いiPhoneは1分で自宅特定ができます!
最低限のセキュリティー対策として、画面ロックを行いましょう。
誤解の無いようにお伝えすると、iPhoneの「システムサービス」が危険という訳ではありません。Appleが情報を搾取しているわけでもありませんので、ご安心ください。Appleのホームページでは詳細な説明がされていますので、心配な方はご確認ください。