タイは今がお正月。例年、この時期は一番暑くなる季節だが、今年は季節外れの寒波(?)で先週あたりに20度を下回る肌寒い日があった。今年は水かけ祭りに相応しい酷暑は来ないのかな、、、と一瞬過ったものだが、この3日間はうだるような暑さが戻ってきた。やっぱりこの時期はこうでなきゃ。
タイの正月、ソンクランと言えば水掛け祭り。世界的にもこのイベントは知名度が高いようで、バンコクの街や離島に至るまで、この時期は水を掛けられたいマゾな旅行者でごった返す。ソンクランの水掛けの雰囲気は異質で楽しい。みんな明るく街中がパーティな感じで、思い出に残る体験になること必至だ。自分も20代前半の頃に旅行で来た時に経験した。アゲアゲなテンション(表現古い?)で、酷暑の中での水浴びは少年時代に戻れるノスタルジックな楽しさと、大人の刺激が交差する。
ソンクランの過ごし方
が、、、近年、この時期は近隣の海外諸国に逃亡していた。ソンクラン期間中に子供たちと買い物に出かけるだけでも着替えで忙しくなり、それでも汚い水を掛けられ、笑って返せるほど若いテンションでもういられなくなったから、、、というノリの悪い歳の取り方をしてしまったのが原因のようだ。
というか、元々、サドだし(何の話だ?)。
最近のソンクランシーズンは、ゆっくりアンコールワットを眺めたり、ジンベイザメが見たくなる。
ソンクラン期間中と、正月だけは、ベリーモバイルショップもクローズさせて頂いている。以前に一度だけ、ソンクランにショップをオープンしたことがあった。そのときは出社するだけでスタッフがびしょ濡れになってしまい、この季節の風物詩とは言え働かせるのは酷な感じだった。親戚が一堂に介す地元に帰りたい、というタイ人メンバーからの要望にも応える為、それ以来はオープンするのは控えることにした。
ソンクラン前後では、スマホの水没案件が増える、なんてタイ特有の携帯ショップ事情もあり、ポイント交換でも買える防水スマホケースはこの時期はよく売れたものだ。
今年はパタヤへ
そんなタイを代表する一大イベントの水掛け祭りだが、今年は水掛け中止!と発表された。コロナによる3年連続の措置となる。今年は、国内旅行もかなり緩和されてきたこともあり、離島にスキューバを計画していたが、呑気に構え過ぎた。動き出すのが直前すぎて、ホテルが高騰して、予約が取りづらくなっており、完全に乗り遅れた。どうやら、国外からの旅行者も増えてきているようだ。
結局、大した旅行が出来ないなら家でじっとしていても良かったが、近場のPattayaに行くことにした。家に居ても家事が減らない妻のため、平日は好き勝手やらせてもらっているせめてもの罪滅ぼしに、家族4人でプールが広くて遊べるPattayaの常宿Hard Rock Hotelに泊まりに来た。
自分にとっては、2人の遊び盛りの息子たちと一日中一緒に遊ぶ休日期間は、平日とは比較にならない程、消耗する。体力的にもテンション的にも穏やかで居続けるのは至難の業だ。最近、上の子は7歳にして反抗期にも差し掛かっているのか、一筋縄ではいかない。これを毎日ほぼワンオペで続けている妻に尊敬の気持ちと、自責の念に襲われた。
このホテルも5-6回目を数え、恐れていたことが起こってしまった。上の子が、遂に今回で飽き出してしまったのだ。2日目からは、もうプールに入りたくないと言い出し、解放的なオープンエアのディナーも、ウルサイから部屋に戻る、と一蹴。醍醐味である大きなプールも生演奏も見事にハマらず。。。勝手知ったる宿で、少し楽しようと思っていた浅はかな計画は見事に打ち砕かれた。もうこのホテルもこれで最後となりそうだ。最初に行ったときはあんなに楽しそうだったのに、、、無残にも残されたカードが減っていく一方だ。
観光客が戻りつつある?
ここPattayaは、コロナで打撃を食らった観光地No.1と言っても過言ではなく、潰れたお店も多い。ビーチロードと平行の一本入った通りは、ほぼお店が撤退しており惨憺たる状況だ。
今回、ほとんどホテルにこもっていたので、コアなパタヤは見ていないが、ショッピングモールも、街中も、観光客がかなり戻ってきた感じがする。ホテルの周りはかなりの人口密度で、人で溢れかえっていた。明らかに旅行客の欧米人も沢山見かけた。
やっと、コロナ前に少し戻りつつあるのかな?
浮かれた観光客が嫌いでソンクランシーズンは逃亡していたものの、今回は自らカオスの震源地に足を踏み入れてみたが悪い気はしなかった。久しぶりに観光客で賑わうタイを見て、昔の匂いが蘇ってきて、いよいよタイらしさが復活してきたかと、期待が膨らむ。
日本からもタイにもっと来てほしい
主要産業である観光業がコロナで大きな打撃を食らって以来、タイがすっかり元気を失っている。今はコロナ感染者数がまた少し増えつつあるが、感染対策も割としっかりしているし、マスクや消毒の義務付けも、欧米などに比べたらしっかり守られている。
観光客の受け入れも積極的になってきて、日本からの入国のハードルもだいぶ緩和されてきた。
日本に居る方はゴールデンウィークや夏休みの渡航先として、タイを選択肢に是非とも含めて頂きたいです。まだまだ活気溢れる以前の状態までは完全に戻っていないものの、この穏やかなタイを満喫できるラストチャンスかも知れません。今こそタイに来て、ゆっくりお寺巡りや、秘境などを攻めてみてはいかがでしょうか?
タイがまた以前の活気が戻ることをソンクランに願掛けしたいと思います。
Welcome Thailand!!