シラチャソースって何?

シラチャソースって何?

今回は、シラチャ住民のみならずタイ全土で知られている「シラチャソース」についてです。
タイ料理の味付けとして定番のソースですが、発祥の謎や使い方など日本人からすると“へ~”という事が沢山あるのでご紹介です!

1.シラチャソースって何?

シラチャのMaxvalueやTopsの調味料売り場で「Sriracha sauce(シラチャソース)」を目にしたことはありませんか?
シラチャと書いてあるので、「発祥がシラチャなの?」や「シラチャの名産品?」などと思ったことがある方も多いと思います。
実際には、シラチャのみならず、タイのお土産としても人気のある調味料ですね。

シラチャソースの発祥は、我々が住む「タイのチョンブリ県シラチャ」という説と「アメリカ発祥」の2つに分かれます。この発祥地にまつわる論争は、正直、着地点は不明なのです、、、
私が調べた情報では、恐らくどちらも本当のようですね。

 

<シラチャ発祥説>
シラチャを起源とする説は、今から80年以上前に遡るようです。一説には、1930年代にシラチャに住んでいたタイ人のThanom Chakkapakさんが作ったチリソース(タイ語:ナムプリック)から来ているようです。このソースが辛さ、甘さ、酸っぱさが最高のバランスを保っており、近所の人へ広まり、特にシーフードと相性が良かったようです。
法人では1960年代に設立されたThai Theparos Public Company Limitedが1984年からチリソースの製造を開始し、そので誕生した「ゴールデンマウンテン」というブランドがタイ全土へと広まりました。

 

<アメリカ発祥説>
アメリカ発祥のソースの名前は、「シラチャパニッチソース」です。発音はシラチャですが、若干異なるのが特徴です。
このソースができたのはベトナム戦争の時期ですので、1960年代になります。ベトナム戦争でアメリカへ逃れた移民のデビット・トランさんが作ったそうです。
彼は元々ベトナム人が使っていたチリソースを参考にしており、鶏肉へ合わせる「チキンシラチャソース」としてを作りました。

さて、、、予測の域は抜けられませんが、下記が言えると思います。
1つ目は、発祥とされる時期が30年近く離れていますが、全国展開や大量生産が開始された時期を考えると同時期になるかも知れないという事です。そのため、“シラチャソース”という名前がタイ版とアメリカ版で混在してしまったのかも知れません。

2つ目は、タイの発祥説ではシーフードに合っていたと言われており、アメリカ発祥ではチキンに合っていたと言われます。元々は使用用途が異なっていたのかも知れませんが、現代のタイ料理ではナムプリックとして漬けタレとして利用されたり、炒め物の味付けに利用されるなど多種多様となっています。
結果、シラチャソース自体がタイ国内及びアメリカで一般的なチリソースのカテゴリーになった訳です。極端な話、チリソースの1カテゴリーを作りだした偉大なソースが誕生しました。

人気なソースであるからこそ発祥場所を模索する議論が絶えないソースがシラチャソースです。
世界の食文化は大変興味深いですが、タイとアメリカのように元々の食文化に大きな違いがある国同士が主役になることは非常に珍しいですね。

2.本物のシラチャソースはどこで買えるの?

大変人気なソースですので、意外とどこでも購入できます。タイのスーパーマーケットであれば、基本的には置いてあると思います。

しかし、、、ここで問題が発生します。
それは、「どれが本物なの?」問題です。
先述の通り、タイかアメリカのどちらかが発祥になると予測できました。しかし、人気ソースに着目する商売好きは多く、タイ国内でも“オリジナル”の冠をかぶった商品が沢山あります。そのため、見出しの写真のように全てがシラチャソースという訳です。

日本人の我々からすると味見をしてから好きなブランドを見つけるのは酷ですね。シラチャソースは美味しいです、、、しかしチリソースであることには間違いないのです。瓶1本を買えば、1か月間は使えるでしょう。

基本となる素材は、唐辛子、ニンニク、各種ハーブなど同じですが、ブレンドする比率によってソースの風味や色味が異なります。よほどのシラチャソースマニアでない限りは、どれをとってもシラチャソースとして納得してくれると思います。
もしタイのお土産として持って帰るのであれば、サムネイルで利用した緑のキャップで鶏マークのブランドが一番タイっぽいですね。

結局のところ、一般的な消費者としてはシラチャソースはどれも美味しい事に間違いはなく、好きな味付けを見つける事に意義があります。今になって“オリジナル”を探すのは愚問なのかも知れないですね。
好きな瓶のデザインで決めても、それはシラチャソースで間違いないのです!

3.シラチャソースはどこで食べれるの?

先述の通り、シラチャソースは多種多様なタイ料理に利用されています。
何か辛い味付けがされていれば、それがシラチャソースの可能性も高いでしょう。しかし、“絶対にシラチャソースを食べたい”と思い立った時は悩んでしまいます。

そんなときは、シラチャのセントラル内にあるフードコート(Tops横)へ行ってみて下さい。このフードコートでは、指定のシラチャソースがあるようです。
各露店のメニューにも同じシラチャソースのマークが入っています。電光掲示板のアニメーションでは、シラチャソースジャックがあるほどです。


私もブログ写真を撮るついでに、貝と卵を利用した「ホイトート」を食べてみました。
ここに付いてくるチリソースがシラチャソースです。このブランドは意外と甘さが強いタイプであり、日本人にも好まれる味付けだと思います。
貝の独特な味、卵のパリパリ感、もやしのシナシナ感度がシラチャソースと相まって最高の味になります!
セントラルシラチャへ買い物へ行った際には、是非、フードコートも利用してみて下さい。

以上、シラチャソースのお話でした。

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