皆さんは、携帯を無くされたことはありますでしょうか?日本で行われたアンケートでは、「5人に一人が携帯を無くした経験がある」という調査結果が出ております。携帯を無くして最も怖いのは、電話番号や個人情報の悪用です。ある調査では、セキュリティインシデントの起きた企業にて行われたアンケートで、1番大きな原因が端末の置き忘れや紛失となっております。
もしも端末を紛失、あるいは盗難にあった時に、「パスコードが設定されているか、されていないか」の違いは、「情報を守れるか、盗まれるか」の結果に、かなり大きな違いを生みます。しかし、パスコードの設定の有無や、強力なパスコードを設定しているかどうかなどを、定期的に全スタッフ分確認する、というのは現実的ではありません。
やはり、ソフトウェアにて業務用の端末の設定を一元的に管理するのが現実的です。そこで今回は、弊社が提供するWizberry(IBM社製のMDM/EMMソリューションサービス)の、パスコードに関する機能をご紹介いたします。
Wizberryとは?
Wizberryとは、IBM社製のMDM/EMMソリューションサービスです。タイではWizberry(OEM製品)として、弊社が販売とサポートを行っております。
MDMは、会社の端末資産(スマホ、PC、タブレットなど)の管理機能とセキュリティ機能が一体となったソフトウェアで、OSや機種など異種混在の状態でも、一元的にセキュリティポリシーを適用・運用することができます。ポリシーは、拠点毎や部署毎に別のものを作成可能です。
パスコードに関する機能
Wizberryは、OSや管理モード(会社端末用かBYOD用か)によって若干の違いがあるものの、基本的には統一された設定で管理が可能です。特にセキュリティに関連する機能は、企業のニーズに応じて柔軟にカスタマイズできるため、組織のセキュリティポリシーに合わせた運用が実現できます。ここでは、Wizberryの主要なセキュリティ機能について、さらに詳しくご紹介いたします。
1. パスコードの桁数制限
Wizberryでは、パスコードの桁数を4から16字の範囲で設定でき、企業が求めるセキュリティレベルに応じて最小文字数を設定できます。例えば、最小8文字の設定にすることで、従業員が8文字以上のパスコードを設定しない限り、端末のロックを解除できないように強制することが可能です。この設定により、より強固なセキュリティが確保され、簡易なパスコードの使用を防ぐことができます。
2. 英数字を要求する設定
さらにセキュリティを強化するために、パスコードに英字と数字の両方を含めることを強制する設定が可能です。この設定により、パスコードが単一の文字タイプ(例えば数字のみ)に依存することを避け、より複雑で解読が困難なパスコードを使用させることができます。これにより、端末が不正アクセスされるリスクを大幅に軽減します。
3. パスコードの期限設定
セキュリティを維持するために、Wizberryではパスコードの有効期限を設定することができます。例えば、パスコードの設定(または変更)から100日経過後にパスコードの変更を強制することができます。これにより、パスコードが長期間にわたり同一で使用されることを防ぎ、定期的なセキュリティ更新を促進します。この機能は、特に重要なデータを扱う端末において、定期的なセキュリティ見直しを行うために役立ちます。
4. パスコードの使いまわし制限
Wizberryでは、過去に使用したパスコードを再度使用することを制限することができます。設定で「新しいパスコードを何回使用した後に過去のパスコードを再使用できるか」を指定することができ、この設定を活用することで、セキュリティの確保とパスコード使い回しのリスクを低減することができます。設定をしない場合、従業員は以前使用したパスコードを繰り返し使用することができるため、より厳格な管理が求められる環境ではこの設定を活用することが推奨されます。
5. パスコード解除失敗時のデータ消去
万が一端末を紛失した場合、または盗難に遭った場合、端末内のデータを守るためのセキュリティ対策として、パスコードを一定回数間違えた場合に自動的にデータを消去する機能があります。設定では、パスコード解除を試みた回数を設定し、それを超えた場合に端末内のデータ(写真や連絡先、アプリデータ、クラウドサービスへのアクセス等)を完全に消去することができます。これにより、第三者が端末を入手した場合でも、個人情報や企業データが漏洩するリスクを防ぐことができます。
6. アイドルタイムの制限
Wizberryは、端末のバッテリー消費を抑えるために、一定時間操作がない場合に自動的に画面を暗くし、さらに一定時間経過すると画面が完全に真っ暗になります。この「アイドルタイム」の設定を15秒から30分の間で調整することができます。例えば、企業内で長時間の会議や作業中に端末を放置することがある場合、アイドルタイムを長めに設定することで、画面が必要以上に暗くなるのを防ぎ、端末の利便性を維持することができます。一方で、社員が端末を使用していない場合にセキュリティを確保するために、画面の自動ロック機能も強制することが可能です。
まとめ
Wizberryのセキュリティ管理機能を活用するメリット
これらの設定を組み合わせることで、Wizberryは、企業のセキュリティポリシーに合わせた高度な管理機能を提供し、個人の端末でも業務データを安全に取り扱うことができます。BYOD環境におけるデータ漏洩リスクや紛失時のセキュリティ問題に対処し、企業の情報保護を強化します。
Wizberryは、これらの機能を活用することで、企業のセキュリティ基準を満たしつつ、従業員が柔軟に端末を利用できる環境を提供するため、セキュリティ管理の負担を軽減し、業務の効率化にも貢献します。
セキュリティ強化を実現しつつ、運用の簡便さを両立させるWizberryにご興味がある方は、ぜひお問い合わせください。
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BerryMobile中本裕士 (nakamoto)
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