今回はApple社製iPhoneの便利な機能のひとつ、「ライブリスニング機能」について詳しくご紹介します。
この機能は、AirPodsを利用することで、ただ音楽を聴くだけではなく、日常生活の様々な場面で役立つ可能性があります。知っておくととても便利な機能ですので、ぜひ活用してみてください。
ライブリスニング機能とは?
まず、ライブリスニング機能がどのようなものかを簡単に説明します。
ライブリスニング機能は、iPhoneやiPadとAirPodsを組み合わせて使う機能で、周囲の音をリアルタイムで拾い、それをAirPodsに伝えることができます。
これはもともと、難聴の方が会話を聞き取りやすくするために開発されたアクセシビリティ機能です。マイクの位置を調整することで、会話の音量を上げたり、ノイズを減らしたりできるため、特定の音を明瞭に聞き取るのに非常に効果的です。
ライブリスニング機能のユニークな使い方
では、この機能を使って音楽を聴く以外の面白い利用方法をいくつかご紹介します。
1. 騒がしい場所での会話に活用
カフェやレストランなど、騒がしい場所で友人や家族と会話をしている時、周囲の音が気になって会話が聞き取りにくい場合があります。そんな時にライブリスニング機能をオンにし、iPhoneを会話している相手の近くに置くことで、相手の声が直接AirPodsに送られ、周囲のノイズを抑えて会話をクリアに聞き取ることができます。これは特に騒音の多い環境でのコミュニケーションに役立ちます。
2. 遠くから話を聞く
ライブリスニング機能を使えば、少し離れた場所からでも音を拾うことができます。例えば、隣の部屋で会話をしている人の声を聞き取ることができるため、家の中で他の部屋にいる家族とのコミュニケーションが簡単に取れるようになります。もちろん、盗聴のような使い方は推奨されませんが、家族間での便利な使い方のひとつです。
3. 映画館や講義での利用
映画館や講義、劇場など、少し距離がある場所で音声をしっかり聞き取りたい時にもこの機能は便利です。iPhoneを前の座席の近くやスピーカーの近くに置き、ライブリスニングをオンにすることで、音声を大きく鮮明に聞くことができます。これは特に後ろの方の席に座った場合や、音が聞き取りにくい環境で役立ちます。
4. ベビーモニターとして活用
ライブリスニング機能を使って、簡易的なベビーモニターとしても活用することが可能です。例えば、子供が別の部屋で寝ている時に、iPhoneをその部屋に置き、AirPodsを通して子供の様子や泣き声を確認することができます。これにより、何かあればすぐに対応することができ、家事をしている時なども安心です。
5. 自然の音を楽しむ
外に出かけた際、ライブリスニング機能を使って自然の音を楽しむこともできます。公園や山などで、iPhoneを草むらや小川の近くに置き、その音をリアルタイムで聴くことで、より臨場感のあるリラックスタイムを過ごすことができます。普段の音楽鑑賞とは一味違う、自然のサウンドスケープを楽しむ方法として活用できます。
AirPodsとは?
既にご存知の方も多いかもしれませんが、AirPodsはApple社が提供する人気のワイヤレスイヤホンで、Bluetooth(正確にはAppleの独自技術「AirDrop」も含む)を利用したハンドセットです。
シンプルでスタイリッシュなデザインと、Apple製品とのシームレスな連携が特徴で、発売以来、世界中で多くのユーザーに愛されています。
AirPodsは非常に高いバッテリー性能を誇ります。モデルにもよりますが、1回の充電で最大5時間以上の音楽再生が可能です。また、利用しない時は専用の充電ケースに入れておくだけで、イヤホンが自動的に充電されます。この充電ケースは単なる収納ケースにとどまらず、持ち運び用の充電器として機能します。ケース自体にもバッテリーが内蔵されており、ケースだけでAirPodsを最大5回ほど充電することができます。
そのため、ケースを持ち歩いていれば、充電を気にすることなく実質24時間以上の使用が可能です。例えば、忙しい日常の中で通勤や通学、仕事の合間に音楽を聴いたり、通話をしたりする場合でも、充電の心配をほとんどする必要がありません。
さらに、急ぎの場合でも安心です。AirPodsを充電ケースにわずか15分入れておくだけで、最大3時間の音楽再生と2時間の通話が可能になります。これにより、充電が少なくなったと感じても、短時間で再び使用できるため、急な会議や長距離の移動など、様々なシーンで便利です。
シームレスなペアリングと使い勝手の良さ
AirPodsは、Apple製品とのスムーズなペアリングもその魅力のひとつです。通常、Bluetoothイヤホンを使う場合、ペアリング設定や接続作業が必要ですが、AirPodsはこのプロセスが非常にシンプルです。ケースを開けるだけで自動的にiPhoneやiPad、MacBookなどのデバイスとペアリングされ、瞬時に使用できる状態になります。Apple製品ならではのエコシステムの強みが存分に活かされており、ユーザーはストレスフリーで音楽を楽しむことができます。
例えば、iPhoneで音楽を聴いていた後、すぐにMacBookでビデオ通話をする場合も、AirPodsが自動的に対応してくれるので、デバイスの切り替えがとてもスムーズです。さらに、AirPods ProやAirPods Maxなどの上位モデルでは、アクティブノイズキャンセリング機能や空間オーディオなど、より高度な音質体験を提供する機能も備えられています。
耐久性と快適性
AirPodsは軽量でフィット感が良く、長時間使用しても耳に負担がかかりにくい設計となっています。特にAirPods Proはカスタムフィットのイヤーチップが付属しており、自分の耳に合わせて快適に装着することができます。また、**防水性能(IPX4相当)**もあるため、スポーツや運動中の汗や雨に耐えることができ、日常生活の様々なシーンで活躍します。
2.ライブリスニング機能とは?
iOS 12以降のiPhoneには、「ライブリスニング」という非常に便利な機能が搭載されています。この機能は、通常の音楽再生とは異なり、周囲の音や声を聞くために活用することができる特殊な機能です。まさにiPhoneやiPad、iPodをリモートマイクのように使うことで、あなたが置かれている環境の音をよりクリアにキャッチし、AirPodsなどのワイヤレスイヤホンを通してその音を聴くことができるのです。
ライブリスニングの仕組み
「ライブリスニング」は、iPhoneやiPad、iPodをマイクとして利用し、周囲の音や会話を拾います。拾った音はリアルタイムで接続されているAirPodsなどのワイヤレスイヤホンに直接送信されます。これにより、普段の通話や音楽とは異なる用途でデバイスを活用できるのが特徴です。特に、騒がしいカフェやレストランなどでの会話の際や、距離がある状況でも相手の声を明瞭に聴き取れるのは、大きな魅力です。
また、AirPodsだけでなく、他のBluetooth対応のイヤホンやハンドセットでもこの機能を使うことができますが、やはりApple純正のアクセサリーとの組み合わせが、機能面や利便性において最適化されており、特に音の遅延やクリアさの面で優れています。
音量調整の自由度
音量も、iPhoneやiPadで手軽に調節できるため、自分の好みに合わせて微調整が可能です。
例えば、周囲が非常に騒がしい場所では、相手の声を強調して聞き取りやすくすることができるので、騒音の多い環境でも会話を快適に行うことができます。また、逆に静かな環境で使う場合には、音量を適切に調整することで耳に負担をかけることなく音を楽しむことができます。
ライブリスニングの利用シーン
この機能が役立つシーンは多岐にわたります。例えば、以下のような場面で有効です:
- 騒がしい場所での会話
ライブリスニングは、特に騒がしいカフェ、パーティー、レストランなどで、相手の声をしっかり聞き取るためのサポートツールとして非常に便利です。周りの雑音を抑え、会話に集中できるようになります。 - 他の部屋での音を聞きたいとき
ライブリスニング機能を使えば、例えば、別の部屋で話している会話や重要な音を聞き取ることが可能です。親が他の部屋で子供の声を聞くなど、ちょっとした見守りツールとしても使えるかもしれません。 - 会議や講演会などでの使用
重要な会議やプレゼンテーション、講演会などで、発表者の声が聞こえにくい時に、デバイスを近くに置くことでその声をしっかり拾い、AirPodsなどでクリアに聴き取ることができます。大人数の会場など、発言者との距離がある場合に特に効果を発揮します。 - 補聴のサポート
さらに、この機能は軽度の聴覚サポートとしても役立ちます。耳が聞こえにくい状況でも、デバイスのマイクを利用して、よりクリアな音声を届けることで、日常生活の中での聴力サポートとしても利用できます。
意外と使えるライブリスニング
「ライブリスニング」機能は、日常生活での多様なシーンにおいて、便利でユニークな使い方を提供してくれる素晴らしいツールです。特にAirPodsなどのApple純正アクセサリーと組み合わせることで、クリアでリアルタイムな音声を手軽に聴き取ることができます。騒がしい場所での会話サポートや、遠くの音を拾いたい時、さらにはちょっとした聴力補助など、多用途に活用できるので、ぜひ試してみてください。
この機能は、簡単に設定できるので、まだ使ったことがない方は、iPhoneの設定から「ライブリスニング」をオンにして、新しい音の体験を楽しんでみてください。