タイで仕事をしていると銀行口座の保有が必須になりますね。なぜならお給料をもらうため!
基本的には会社指定の銀行で口座を開設するため、自社のスタッフが手伝ってくれます。必要書類の準備などもお任せできるので口座作成の方法を忘れてしまいます。。。
今回は、タイの銀行で口座を作るときのポイントなどをまとめてみたいと思います。
1.タイの銀行での口座開設時の4つの注意点
タイでのあるあるな話も含めて、4つの注意点をまとめてみたいと思います。これは私の体験談ですので、ご参考までにご共有です!
1つ目:口座作成をする地域は住んでいる地域がおススメ
当然ですが、タイの至る所に銀行の支店があります。しかし口座を開設するなら住んでいる地域の支店がおススメです。
例えば、シラチャで生活をしていて、出張や買い物でバンコクに出向いたとします。その際、空き時間でバンコクにある支店で口座を開設するのはNGです。銀行にもよりますが、私は他県の銀行の支店で口座開設をしようと思い入店しましたが、初回に居住地をヒヤリングされて、即NGを言い渡されました。試しに同じデパート内にある違う銀行の支店へ行ってみましたが、そこはOKでした。結論、無難なのは住んでいる地域の支店に相談するという事です。
更に、もう1つの理由があります。それは、ATM利用時の手数料です。
例えばカシコン銀行の場合は、バンコクの支店で作成したキャッシュカードをシラチャの街中のATMで現金引き出しに利用すると手数料15バーツが発生します。
ちなみに、バンコクで作成した同じキャッシュカードでも、バンコク近郊のナコンパトム県で現金を引き出した場合は手数料は発生しません。恐らく、他県での利用であっても何かしらの条件があるのでしょう。
※備考:キャッシュカードを利用する地域とは関係なしに、例えばカシコン銀行のカードをクルンシィ銀行のATMで利用すると手数料20バーツが発生します。
2つ目:作成するなら日本人御用達の支店がおススメ
シラチャ圏内にも、カシコンやクルンシィ銀行など多くの支店があります。しかし、口座作成をするなら、ロビンソン内など日本人が多く利用するであろう支店がおススメです。スクンビット沿いなどにある路面店やパタヤ方面などシラチャ市街地から離れた支店はあまりおススメできないです。
その理由は、「言葉の壁」と「店員さんの経験値」です。言葉の壁はタイで生活するには仕方がない事かも知れません。しかし、この部分は店員さんが日本人などの外国人対応に慣れているかどうかが肝になります。言葉がわからなくても、必要書類や確認事項は同じですので、店員さんが対応に慣れているだけでスムーズに進んでいきます。
私は、以前にナコンパトム県の田舎にある支店に行き、「必要書類」の確認だけしたことがあります。実際の作成はシラチャの支店を利用するつもりでした。その際に言われた必要書類をまとめて、後日シラチャの支店に行きましたが、不要な書類が2~3つほどあり、取り越し苦労に終わった事があります。
3つ目:「デビットカード」は追加の申請が必要
タイの銀行のキャッシュカードには「Debit Card」の文字が入っています。そのため、キャッシュカードと兼用で直ぐに利用できると勘違いをしやすいのですが、実は追加申請として“ウェブショッピング利用”の登録が必要になります。それと合わせて、SMSメッセージ連携や指定アプリのログインを行う事でデビットカード利用があった際の引き落としを直ぐに確認することが可能です。
ベリーモバイルでも指定銀行であればデビットカードでご契約が可能です。しかし、事前のウェブショッピング登録が必須となりますので、各銀行の窓口またはATMで設定をお願いしております。
4つ目:海外でアプリが利用できるか確認するべし
銀行の指定アプリによっては、スマートフォンのIMEI(本体)に紐づいたり、SIMカードの電話番号(通信)に紐づいたりします。その際、海外の渡航先のローミング通信では送金や銀行口座の残高照会などの各種確認ができない場合があります。
仕事柄で海外渡航が多い方や中・長期の一時帰国中でも支払いが必要な方は、口座作成時にアプリの仕様を確認したほうが良いと思います。
以上、体験談を含めたご共有でした。
日本人の方なら、シラチャの場合はロビンソンかセントラルが良いと思います。パタヤ方面であればビーチロード沿いのターミナル21やセントラルなら外国人対応に慣れていると思います。
2.タイにはどんな銀行があるの?
日本のような地方銀行ほど多種多様な銀行があるわけではないですが、下記のような銀行があります。
<日本人利用者の多い銀行>
カシコン銀行、クルンシィ銀行、バンコク銀行、SCB(Siam Commercial Bank)
<その他の銀行>
UOB、CIMB、ICBC、TMB、Krung Thai銀行など
日本人利用者の多い銀行では、日系企業での給料の振込で利用されることが多いです。そのため、どの銀行でも日本人対応に慣れている場合が多いので助かります。
その他の銀行になると日本人にとって馴染みのある場所は減り、支店の数も少ない印象です。あえて言うなら、鳳凰のマークが印象的なKrung Thai銀行がタイの税務署から指定される場合が多いので、多少は認知度が高いかと思います。
各銀行の長所・短所などは比較が難しいので割愛します。何卒ご了承ください。
3.シラチャで銀行口座の開設
シラチャで銀行口座を作成するなら、ロビンソンかセントラルになると思います。
セントラルが完成する前までは、各銀行がロビンソンに集中していましたが、最近は半数近くがセントラルへ移転しました。昔はロビンソンの4階(フードコートエリア)に行けば各銀行があったのですが、今はもぬけの殻です。。。今ロビンソンにあるのは、日本人御用達のカシコン銀行、クルンシィ銀行、SCBとなります。その他の銀行は、セントラルに行くと揃っています。
今回は、セントラルシラチャにある「Krung Thai銀行」で口座を開設しました。
必要書類は、パスポート、ワークパーミット、日本の運転免許証またはIDカードでした。
ワークパーミットの場合、もしデジタルワークパーミットで登録している方は、事前に会社の総務にお願いして紙面で刷り出しておく必要があります。スマホ画面では受付をしてもらえませんでした。
日本の運転免許証またはIDカードですが、今回、私は運転免許証で対応をしました。話を聞く感じですとマイナンバーカードも利用できそうです。
ちなみに他のKrung Thai銀行の支店で必要書類を聞いた時は、「タイの個人のTAX No.カード」も必要であると言われました。個人のTAXカードは、手のひらサイズの黄色い用紙です。
口座開設の際、「Bank Book作成」か「Prompt Card」かと聞かれますので、基本的にはBank Book(通帳)を選択するのがおススメです。私は事前にPrompt Cardを作成していたのですが、これは通帳を介さないため、基本的には現金の出入金程度しかできないので役に立たない事が多く、指定アプリも利用できません。
通帳の作成で申込をすると、店頭にて指定アプリのログインまでサポートをしてくれます。アプリにログインをすると残高照会や振り込みや引き出しが容易に確認できるようになります。カシコン銀行で口座を作成したときはアプリログインは任意でしたので、銀行または店員さんにも対応が異なるのかも知れません。
口座を作った時に合わせてウェブショッピング登録も確認しておくこともお忘れなく。
4.まとめ
タイで口座を作ると給料の受取などができるのはもちろんですが、日本のクレジットカード利用が不要になるので節約にもつながりました。
どの銀行も必要書類は殆ど同じはずですので、会社指定1つと個人利用1つの合計2つくらいを持つと便利かも知れません。私の場合はプライベートで他県への移動が多いので、職場のあるシラチャ圏内とバンコクで作成した銀行口座の合計2つを保有しています。現地のATMで利用する銀行口座を変えるだけで現金引き出しの手数料が無くなるので地味に得した気分になります。
海外渡航が多い方は、指定アプリの仕様も要チェックですね。
意外と容易にできる口座開設ですが、将来的な帰任がある方も多いと思いますので、タイの口座数は必要最低限に抑えるのが無難です。
店頭での言葉の壁も多少はありますが、ご自身にとって利便性の高い銀行を探してみて下さい!