前回のブログの続きなので、そちらもチェックして下さい。
村の集落の実態
今回訪れたメーンホンソンの村は、カレン族という部族の集落でした。
基本的に、村人たちは自給自足の生活を行っており、主な作物としては、コメ、バナナ、唐辛子、サトウキビ、様々な野菜、
あと、家畜として豚、鶏を飼っている家は多かったです。
カレン族は、北部の首長族で有名ですが、首長族はカレン族の中のほんの一部で、どちらかというとメディアで取り上げられ、観光地として対価を得られており、カレン族の中でも裕福な部類に入ります。
カレン族自体は、ミャンマーとサルウィン川で国境を分かち、かつては、国として独立を志向していた部族だそうです。
そして、タイ国内でもカレン族は、少し異質な存在として扱われ、タイ人のスタッフに聞いてもカレン族は、「怖い」「よく分からない」「近寄りがたい」というイメージを持っているようです。
また、タイの国民としての、市民権も完全には得られておらず、タイ人が持ってるIDもカレン族は与えられていない、と言う。
かつてのプミポン国王もこの地を訪れたらしく、カレン族たちの食事を一緒に交わし(お付きの人は止めたそうですが、)
友好に努めた、という逸話もあるそうです。
そんなタイ人にとっても少し近寄りがたい存在の山岳族だからこそ、日本人の私たちだからこそできることがある気がして、訪れました。
同行したタイ人スタッフも最初は怖くて不安だったけど、村の人たちは温かく迎えてくれて、みんな親切に接してくれる姿勢を見て、何かできることをやりたい、という気持ちが一行の気持ちを高ぶらせました。
そして、その気持ちを後押ししたのが、現地で頑張る先生たちの存在でした。
先生は皆、現地のカレン族ではなく、タイで大学を卒業したタイ人で、子供たちのために、予算も少ない中、中には住み込みしてまで、頑張っている先生たちが沢山いました。
また、公務員ではない先生たちも居て、村人のカンパから給料が払われているそうで、本当に薄給で働いているようです。
だから本当は自分たちが報われたい気持ちもあるだろうとは思いますが、子供たちの教育の為に、、、と口を揃えて言っていたのが印象的でした。
生徒の中では(特に4校目の小学校では)この地域特有の言葉を話し、タイ語を満足に話せない子もいたりして教育現場として、難しい事情も沢山あるようです。
そんな中、教育の機会均等や語学(特にタイ語)の向上のためにも、先生方として、図書館は祈願だったようです。
それに少しなりとも貢献できたことは光栄でしたし、何より、先生自身が、本当に自分のことのように喜んでくれ、何度も握手を求めてきたことがとても嬉しかったです。
魚を与えるか、釣り方を教えるか
メーホンソンの小学校巡りを終え、一通り私たちができることの課題は見えてきて、継続的な取り組みを考えてました。
帰りは、メーホンソンの北部を回りました。
途中、タイ日友好記念館のある、クンユアム戦争博物館に寄ってきました。
戦時中、インドを目指した旧日本軍は、ビルマへ進軍する途中にあったこの地に中継基地が置かれ、実に5000~6000の日本兵がこの地に滞在していたそうです。
この記念館では、戦時中のモニュメントとしては珍しく(?)かなり親日的で、日本に対して非常に友好的なのが印象的でした。外国の戦時記念館は訪れる度に、日本人としてはうんざりする気持ちになることが多いのですが、、、
日本人はとても優しく紳士的だった、当地の発展に技術的寄与した、ということも書かれてあり、日タイの人間関係も日本人は威圧的なところは無く、最後まで友好的な関係であった、と記されておりました。
チェンマイへと続く国道は当時、何万もの日本兵が戦死した血道の上に成り立っているとも言われており、そこを通るときに、
先代の日本人たちが作り上げてきた友好関係のお蔭で、我々日本人がこのタイという地で平和に生活が成り立っている基盤があることを改めて感じ、我々世代が次の世代にこのバトンを受け継ぐ役割を課されている気がして勝手な使命感を抱きました。
「 魚を与えるか、釣り方を教えるか 」
これは良く言う話ですが、魚を与えても一過性の支援となり食べてしまったら終わるけど、釣り方を教えれば、サステナブルなエコシステムが生まれる。
その為に、ただ物資を贈るだけでなく、私たちにできることは無いか?
私たちだからこそ出来ることはないか?と思い、それを探しに来ました。
来る前のイメージは、携帯電話会社だからこそ出来る、例えば、携帯ストラップを現地生産して雇用が生まれるのでは?とか、日タイ融合企業として、日本語の語学教室をやるか?とか、安易に考えてましたが、それではただの押し付けで釣り方を教えるエコシステムは生まれません。。。
図書館を作ることは、いわば魚を与えることで、本当に困っている、ノートが買えない、服が買えない、本が買えない、靴が買えない、というような部分は、支援という形で買い与えるのではなく、何か違うアイディアが必要そうです。
とは言え、私たち身分で出来ることなど限られており、今できること、として、まずは、本・ノート・服、そして学校に不足している実験器具やボールなどの支援は、事業活動と、社員個人の活動を通して、少しずつではありますが、次回来た時に、しっかりと届けて、継続的に取り組んでいきたいと思います。
<お願い>
日本人の方は、3月で帰任される方が多くおります。
弊社バンコクショップにて、不要になった服や絵本などございましたら、ご支援お願い申し上げます。
また、解約時にベリーモバイルのポイントをDonationができる仕組みもございますので、余った不要なポイントを寄付に回すことも可能でございます。
とうがらしプロジェクトを検討
タイのお土産、って意外と困りませんか?
タイ料理屋に行くと、必ず4つの調味料が置いてあります。
私は、タイ料理の、特に麺類食べるときには必ずとうがらしを毎回かけるのですが、それにハマって前回の一時帰国の時にお土産に買って帰りたいな。と思ったら、意外とどこにも売ってない、、、ということをメーホンソンで麺を食べてる途中に思い出し、閃きました!!
そして、タイのお土産は、全般的にパッケージ的にもこれというものが無く、困った経験もあり周りも同じ経験を持ってる方が思ったより多いことに気付きました。
そこで、メーンホンソンのとうがらしをブランディングして、タイっぽいパッケージングで特に日本人向けのお土産として、商品化してみようと思い立ちました。
もちろん、その収益の経費(容器代など)を除いた利益分は全額寄付に充てます。
ベリーモバイルのとうがらしプロジェクトを密かに発足します!
2022年時点まだ商品化はしていませんが、のんびり進めております!