タイでは、例年 12月〜1月ごろから乾季に突入し、空気の状態が目に見えて悪化し始める のをご存じでしょうか。この時期は雨がほとんど降らず、大気中の汚染物質が滞留しやすくなるうえ、北部地域では農地の野焼きが増えることでPM2.5(微小粒子状物質)の濃度が急上昇することがあります。特にバンコクやチェンマイでは毎年話題になるほどで、もはや季節の“風物詩”と言えるかもしれません。
今回は、そんなPM2.5とは何か、そしてタイで暮らす私たちがリアルタイムで空気の状態をチェックする方法をご紹介します。
PM2.5とは?なぜ気をつける必要がある?
PM2.5とは「直径2.5マイクロメートル以下の超微小粒子」のことで、人間の鼻やのどのフィルターを簡単に通り抜け、肺や血管の奥深くに入り込むと言われています。
そのため、以下のような健康リスクが懸念されています:
✅喉の痛みや咳
✅ぜんそくや気管支炎の悪化
✅目のかゆみ・乾燥
✅血管系や神経への影響
12月〜1月は特に飛散量が増えるため、少しの外出でも体調に影響が出やすい時期です。
「今日は空気が悪い気がするな…」と感じたら、PM2.5を疑ってみましょう。
1. PM2.5を確認するならアプリがおすすめ

空気の状態をリアルタイムで確認するには、専用アプリ Air Visual(エアビジュアル) が便利です。
乾季は日によって数値が大きく変動するため、アプリでの管理が必須レベル。無料アプリなのでまずは入れておいて損はありません。
iPhone → App Store で「AirVisual」と検索
Android → Google Play で「AirVisual」と検索
インストールしたら、位置情報へのアクセスを許可することで自宅周辺や職場近くの空気の状態を自動で表示してくれます。
2. 初期設定をしてアラートをONに
乾季は予想外に数値が跳ね上がることがあります。
そのため、アプリ内で「空気の状態が悪化したら通知する」設定をオンにしておくと安心です。
✅位置情報を許可
✅通知をON
✅よく行くエリアを登録(自宅・職場・子どもの学校など)
アラートをONにするだけで、外出前の判断が圧倒的にラクになります。

3. 自宅周辺の汚染度をリアルタイムでチェック

アプリのメイン画面では、あなたがいるエリアのPM2.5指数(AQI)が確認できます。
乾季のピークである「12月〜2月」は、以下のような状況がよく見られます:
✅朝:100前後(軽度の注意レベル)
✅昼:150〜180(健康への影響あり)
✅風がない日は200を超えることも…
グラフ表示もあるため、時間帯ごとの変化も一目でわかります。
4. 世界の空気の状態も地図でチェックできる

Air Visualの人気機能が「世界マップ」。
タイだけでなく、あなたが旅行しようとしている国の空気の状態もチェックできます。
✅チェンマイは乾季に毎年ワースト上位
✅バンコクも日によって数値が乱高下
✅韓国・日本の状況も比較可能
旅行前の安全確認にも役立ちます。
5. 過去のデータで変化を把握

アプリでは過去のPM2.5の統計データも確認できます。
特に乾季は「昨日よりマシ」「今日はひどい」など日ごとの差が大きいので、統計を見ておくと季節傾向が見えてきます。
✅12月:徐々に悪化
✅1月:タイで最も悪化しやすいピーク
✅2月:まだ高め
✅3月末〜4月:北部の野焼きシーズン、さらに悪化することも
特に北部へ旅行を考えている場合は要注意です。
6. 世界の都市ランキングも確認可能

アプリの「ランキング」では、都市ごとのPM2.5指数を順位でチェックできます。
乾季シーズンはタイの都市が上位にランクインすることも多く、状況の深刻さを客観的に理解できます。
✅チェンマイ:毎年トップクラス
✅バンコク:日によって上位20以内に入ることも
数値だけでなく、こうしたランキングを見ることで危険度の理解が深まります。
まとめ
タイでは 12月〜1月を中心に急激に空気が悪化する季節が始まります。
日々の安全のためにも、PM2.5アプリでリアルタイムに空気の状態を確認し、体調管理をしっかり行っていきましょう。
✅外出のコントロール
✅マスクの着用
✅空気清浄機の活用
こういった小さな対策が健康を守る大きな一歩です。
ベリーモバイルでは、タイ生活で役立つ情報をこれからも発信していきます。乾季の空気に注意しつつ、快適なタイライフをお過ごしください!