Vol 25. 大型連休、ONとOFF

Vol 25. 大型連休、ONとOFF

日本はゴールデンウィークが終わったところかな。
月・金も有給取って10連休の真っ最中、なんて人も多いのかな。
タイも、今週の月・水が祝日だったので、火曜に有給取って5連休、さらに木・金も付けて9連休、なんて人も多い。
大型連休が日本と重なる珍しいタイミングでもあるので、この機会に日本に一時帰国している人や、日本からタイに遊びに来ている人も多いようだ。当社が提供中のWiFiレンタルも盛況で、久々に在庫が枯渇して新たに在庫を増やした。少しずつ往来も出てきて、コロナ前の感じに少し戻ってきた感じが嬉しくなる。

WiFiレンタル: https://www.berrymobile.jp/thailand/services/skyberry_rental.php

大型連休でリフレッシュ?

この祝日期間、自分はと言うと、結局また乗り遅れて旅行にも行けなかった。毎度、計画性の無さが嫌になる。でも、息子たちと長い時間を一緒に過ごせたし、隅に追いやっていた読書や楽器にも手を出すことが出来て、充実した日々を過ごせたから良かったかな。

息子たちは祝日にも関わらず、コロナ休校の振替で学校があったので、久々に妻と水入らずでカフェ巡りをした。本当に久しぶりだ。こんなゆっくりした時間は、ビジネス始めてからというもの、子供が産まれてからは殊更、まったく出来ていなかった。アクセク旅行に行くより、何もやることが無いこういう時間の方が貴重なのかも知れないな、と小さな幸せを感じる老夫婦の域に足を踏み入れた瞬間だった。

しかし、だ。

リフレッシュしすぎると、仕事モードに入るときにギアがトップに入るまで時間がかかる。今に始まった話では無いが、若かりし頃はギアが掛かるまでのパフォーマンスが出せない自分に憤り、憂鬱になっていた。それが嫌で、リフレッシュしすぎないように、ちょくちょく休み中も仕事を入れたり、仕事のことを考えるようにして打開していたもんだから、不幸なバカンスの過ごし方この上ない。

僕は、大型連休が嫌いだった。

 

切り替え下手

僕はONとOFFの切り替えは結構苦手な方だ。
ずっと明るい人とか、いつでも仕事モードにもプライベートモードにも切り替えられる人は尊敬する。僕は、優秀な頭脳を持ち合わせてないことも痛いほど自覚しているので、ONの時は、ギアを思いっきりフルスロットルで上げて、集中力MAXにして、本気で取り組む。それでやっと人並みのパフォーマンスが出せる人間と自認している。そして、トータルで最大のパフォーマンスを出すためには、OFFの時間を極力削ることだと信じて、回遊魚のように泳ぎ続けていた。(本当に止まったら死ぬと思っていた節はある。)

だから、やたらと疲れる。OFFは泥のように眠っていた。
元々怠け者でもあるので、ダラダラしてるOFFの時間が長く続くことも怖かった。ONに戻るまで同じだけ時間が掛かりそうし、ONに戻れないかもしれないからだ。

 

ONとOFFの境界線

最近そういえば、OFFからONの復帰にストレスを感じなくなったなぁ、と今回の連休明けにふと気付いた。今は、ONもOFFも充実しているが、もちろん、ストレスや怒りを感じる瞬間だってある。

セルフマネジメント力が上がったのか?
鈍感になっただけか?

いや、そういえば、最近、ONとOFFの境界線が無くなってきたな、と感じる。
ずっと遊びのような感じだし、ずっと仕事のような感じでもある。

平日の早い時間からお酒入れて会食なんてこともあれば、土日にシステム開発していたりもする。どれもこれも「やりたいこと」だから、仕事かプライベートかの境目が無くなってきつつある。

 

やりたいことを仕事にしなさい

「やりたいこと」「ワクワクすること」「好きなこと」を仕事にすべし、のような人生論を語っている人を見かける。僕も、若かりし頃に先輩に同じようなことを言われた。
若手から受ける相談件数No.1も、「やりたいことが見付からない」だ。

例えば、音楽が好きだからって、作曲できて、それが売れるレベルの人は限られた才能の持ち主だけだと思っている。そもそも音楽は聴くのが好きなだけで、それを職業にしたいとも思わない。

でも、少しだけ最近分かってきた気がした。

自分のような不器用で、突き抜ける才能が無い人間でも、楽しいライフワークに出会えたのは、目の前のことをやり続けていって見付かった、「OFFの時間も費やしたくなるくらい何となく楽しい事」くらいのボンヤリしたものなんだと思う。

「音楽」「野球」「将棋」「旅行」など、趣味とか純粋に好きな事から探そうとしては、それを職業にするのは、才能の掛け算なので変数が大きすぎる。類稀なる才能を持たない一般人が仕事にするとしたら、1つの名詞からの連想ゲームでは元々無理がある。

自分は、正直、スマホとかガジェットはあまり興味ない。むしろ疎いくらいだ。でも、モバイルや通信のビジネス、テクノロジーは面白いと感じている。そこから派生した周辺のサービスを仕組み化したり、体系化したり、世の中に無さそうなものを企画したり創造したりすることが好きだ。でも、これも「得意」から「好き」に発展した。この「得意」も沢山の人との仕事を通して、「あ、他の人は難しいことなんだ。」「オレ、こういうの得意かも。」というところから、好きになっていった。

そして、幾つかの仕事のポジションが、「OFFの時間でもただ遊ぶよりも楽しいこと」へと格上げされていった。多分、この変遷を辿る順序が正しいと思っている。

だから、むしろ好きな事とか、やりたい事かどうかは一旦置いておいて、目の前のことを思いっきりONモードでやり抜いてみる、に尽きる。やり続けた先には、あれ、これ、OFFモードの時でもやりたいかも、というセレンディピティに出会える。見付けようとしないでも、自然と見付かるし、それを楽しそうに話していると周りの人間も集まって来るようになる。それが当てはまる名詞がない、漠然とした言語化の難しい事の可能性も高いから、誰かの受け売りで再現性が得られるものではない。

そして、思いっきり頑張ってみて、疲れたときはタイでOFFを満喫しよう!

 

関連する記事

Go to top