シラチャは日本人街ということもあり、日本語が通じる総合病院も市内に完備されています。筆者もお世話になったことのあるメジャーな病院を2つご紹介します。
便利な市内の"薬局"
頭痛や腹痛等、一般的な症状の場合、病院へ行く前に「薬局」で相談することも選択肢の一つ。

日本では処方箋がないと買えないような少し強めのお薬も購入可能だったりします。痛み止めや咳止めなどはコンビニでも売っていますが、薬局の方がもちろん選択肢が多いです。タイの市販薬は総じてお値段も安めなので、痛み止めや下痢の薬などは常備薬としてある程度購入し、家に置いておくのがオススメです。
薬局には薬剤師の方が常駐しており、症状を相談することで対処法となる薬を紹介してくれます。バンコク以外の都市でも、薬局では英語が通じる場合が多いので、コミュニケーションも比較的簡単で、もちろん用法、用量も教えてくれます。
シラチャ市内にも複数の薬局があり、ロビンソンやセントラルなどのショッピングモール内にも薬局が入っています。営業時間も比較的長く、夜遅くまで開いている薬局も多いため、急な体調不良の際にも安心です。
ただし、症状が重い場合や、市販薬で一旦様子を見ても改善しない場合は、迷わず病院へ行きましょう。特に発熱が続く場合や、激しい腹痛、嘔吐が止まらない場合などは、早めの受診が大切です。
タイの病院基礎知識
タイの病院システムは日本とは異なる部分があります。まず、ウォークインの場合、待ち時間が長くなってしまう場合があるので、スムーズに診察、治療を受けるためにも、事前の予約がベターです。
今回紹介する病院は両方とも予約から日本語対応が可能です。電話やLINEでの予約が可能で、日本語で症状を説明できるため、言葉の心配がありません。
来院する場合は、「受診者のパスポート」「保険証」を忘れずに持って行きましょう。パスポートは身分証明書として必須で、コピーではなく原本が必要です。治療費を会社請求にする場合はTAX IDや法人情報がわかる名刺等を持参しましょう。
保険証も種類が様々で、使える病院が指定されていることも少なくありません。不要なトラブルを防ぐため、使用可能な病院は事前に確認しておきましょう。また、保険によってはキャッシュレス診療が可能な場合もあれば、一旦立て替えて後日請求する必要がある場合もあります。
タイの私立病院は設備が充実しており、医師の技術レベルも高いことで知られています。一方で、公立病院と比べて費用は高めになりますが、日本語サポートや快適な環境を考慮すると、個人的には私立病院の利用をおすすめします。
パヤタイ病院
■場所
90 Si Racha Nakhon 3, Si Racha District, Chon Buri 20110

シラチャ市内のど真ん中、ベリーモバイル店舗からほど近い、アタラモール付近のエリアにある総合病院です。立地が良く、車でのアクセスも便利で、駐車場も完備されています。
ここには日本人通訳の方が複数名常駐しており、予約も日本人専用LINEから日本語でできます。また、LINEを追加しておくことで日本人向けのセミナー等の紹介が配信されるので、シラチャ在住者の方には友達追加をおススメします。健康に関する情報や予防接種のお知らせなど、有益な情報を定期的に受け取ることができます。
通院となった場合の予約は、予約表をもらうこともできますが病院でインストールできる専用アプリを利用し、確認することができます。このアプリでは予約の確認や変更、検査結果の閲覧なども可能で、非常に便利です。
筆者は健康診断、血液検査等のかなりの頻度でお世話になっています。診断からお会計まで日本語通訳のスタッフがサポートしてくれるので、言葉の壁にあたることはありませんでした。医師の診断内容も通訳を通して詳しく説明してもらえるため、安心して治療を受けることができます。
サミティベート病院
■場所
8 Soi Lamkaet, Si Racha District, Chon Buri 20110
バンコクでも日本人への知名度が高い私立病院です。場所はセントラルシラチャの裏手で、海に近い立地にあります。タクシーやソンテウでのアクセスも良好です。
ここは立地を活かし、なんとオーシャンビューの病室が完備されています。入院が必要な場合でも、海を眺めながら療養できるという、他ではなかなか体験できない環境が整っています。
院内には飲食店も入っており、セブン、スタバ、大戸屋等があります。長時間の検査や付き添いの際にも、食事や休憩に困ることがありません。また、院内は清潔で明るく、まるでホテルのような雰囲気です。
サミティベート病院シラチャに関しては、日本人専用の受付窓口、フロアがあることが特徴です。日本人患者専用のエリアが設けられており、より快適に過ごすことができます。もちろん、日本語通訳の方も常駐されており、診察時には通訳が付いてくれます。
筆者はワクチン接種、胃腸炎で利用したことがありますが、コミュニケーションもスムーズで、説明もわかりやすかった印象です。医師の診断も丁寧で、治療方針についても詳しく説明してもらえました。
また、J-Parkの前にも分院があります。こちらは規模は小さめですが、一般的な診療には十分対応しており、J-Park周辺にお住まいの方には便利な立地です。
まとめ
海外生活も、健康な身体があってこそ。タイの気候や食事、生活環境の変化により、日本にいる時とは異なる体調不良を経験することも少なくありません。
タイでは特に急な腹痛や下痢等になる方も多く、これは食事や水の違い、気候の変化などが原因となることが多いです。中にはデング熱等の辛い病気にかかってしまう方も。デング熱は蚊が媒介する感染症で、タイでは年間を通して注意が必要です。
体調不良を感じた時はなるべく早めに病院で診てもらいましょう。「様子を見る」ことも大切ですが、海外では慣れない環境のストレスもあり、症状が悪化しやすい場合もあります。診断を受ける際にはパスポートが必要です。また、保険の有無も確認されるので、保険カード等を持参するようにしましょう。
長期で滞在している方であれば健康診断や体調不良等で利用することも多いかと思います。定期的な健康チェックは、海外生活を健康に過ごすために非常に重要です。
これからシラチャに来られる方も、到着前に保険の内容や利用可能な病院について確認し、いざという時に慌てないよう準備をしておきましょう。健康管理は海外生活成功の鍵の一つです。


