Vol 23. 大谷選手が好きすぎる

Vol 23. 大谷選手が好きすぎる

メジャーリーグが開幕して、1か月が経った。
今年は、鈴木誠也選手が広島カープからシカゴカブスに移籍して、いきなり大活躍中。
広島ファンとしては、嬉しい限りだ。
しかも、大方の予想を裏切り、広島も上位に食い込んでいるので、スポーツニュースを見るのが毎日楽しみだ。

でも、やっぱり、目が離さないのは大谷翔平選手。
今までこんなにワクワクした選手はいなかった、稀代のスーパースターだ。

 

エンジェルスの全選手を知ってる7歳児

去年の大谷選手は特に神がかっていた。満場一致のMVPを誰も疑わないだろう。
打者としてほぼ毎日ホームランを打っては、ピッチャーではバッタバッタと抑えていた。
二刀流の完成形に酔いしれた。

去年は、リモートワーク中心だったので、エンジェルスの試合に合わせて、仕事をスケジュールしていたくらいだ。現地デーゲームの日は、タイの夜中3時プレイボールなんて時もあり、それに合わせて、自分の出番かのように、コンディションを整えていた。

お陰で、一緒に横で見ていた上の息子は、エンジェルスのスタメンを全員言えるほどになった。今日はシーシェク出ないの?ここはゲラだ!などかなりマニアックだ。

しかし、彼らは今シーズン前に移籍したのだよ。まだまだだな。

 

今週のピッチングは圧巻だった

昨日は、二刀流で登場した。
圧巻のピッチングで投げては6回1安打0封の好投、打っては4打数2安打2打点。
えげつないバックドアのスライダーがテレビの画面からも伝わる曲がり具合だ。
というか、打者18人に1安打しか打たれてないピッチャーが、バッターとして2安打、そして2打点挙げて勝つ、ってもう既にバグっている。

1人相撲ならず、1人野球だ。

1回表でバッターとして2打席に出塁したのだが、1回裏のマウンドに立つピッチャーが泥だらけ、という光景も初めて見た。世界最高峰のMLBという舞台で少年野球を地で行く姿が、凄いを通り越して、涙が出るほどの感動を覚える。

 

パワー勝負のプレースタイルがまた魅力的

実は大谷選手はピッチャーとして奪三振も多いが、バッターとして三振を奪われることも多い。
打率を残すバッターは、ツーストライク追い込まれた後、臭い球はカットしてファールに逃げたり、単打狙いに切り替えたりするのがセオリーだ。

大谷選手の場合は、追い込まれようが、三振しようが、フルスイングだ。
恐らく、三振を減らすような助言も受けているだろうが、三振しても気持ち良くマン振りする姿が格好良いし、それを貫く姿勢も大好きだ。

去年の前半は、投手として100マイルの球をビュンビュン投げていたが、後半は少し抑えめにコントロール重視に切り替え、変化球で打たせて取るピッチングに切り替えた。その柔軟性や、修正力もさすがだし、世界最高峰MLBの舞台で100%の力を出さなくても打ち取れてしまう実力は、頭2つくらい抜けている。

MLB162試合の長丁場を乗り越えるために省エネ投法を体得したように、打者としても単打でランナーに出るくらいなら、一発で仕留めるホームランか三振か、というパワースタイルも省エネ打法として頷ける。

ところが、昨日の試合では、5回までヒット1本どころか、フォアボール1つすら許していない完全試合の真っ最中、しかもワンサイド気味の6-0で勝っていた場面で、打者大谷選手は、なんとセーフティバントで出塁した。記録の掛かっている状況で、今こそホームランか三振で省エネしたい場面でセーフティバントとは・・・。恐れ入りました。常に、想像の次元を超えてくる大谷選手、やっぱり凄すぎます。

 

ジョブ型雇用?メンバーシップ型雇用?

いきなりビジネスの話を少しだけ放り込むが、日本は長らくメンバーシップ型雇用制度を採用してきたが、ジョブ型を志向する企業が増えてきた。対して、欧米は元々、ジョブ型雇用のカルチャーがある。

僕は、ジョブ型雇用は日本に合わないと思っている。チームワークや、協調性、インクルーシブな日本の良いところが失われ、世界の人材市場と勝負するには、残念ながら今の日本の教育制度では、ほとんどの人が落ちこぼれると思っているからだ。企業側も優位性が損なわれると思っている。

一方、「ゆとり世代」では、大谷選手だけでなく、将棋の藤井聡太さんや、スケートの羽生結弦さん、テニスの錦織圭さんなど、一線級の逸材がどんどん出てきた。しかし、ゆとり教育も、尻すぼみ的に軌道修正してしまい、中途半端で歪な教育制度に落ち着いてしまった。

ゆとり教育が無かったら、大谷選手は輩出されなかったのか?
それは誰にも分からないが、ジョブ型雇用が主流となったときに模範となる生き方は、まさにビジネス界の大谷翔平のような人間だ。

・自分の芯、こだわりは曲げない
・楽しいことに熱中しまくる
・練習(仕事)が苦ではなく、むしろ楽しいので続けられる
・より高みを目指す自己実現の場所として、チーム(組織)がある
・前例主義には捉われない

それでいて、
・組織(チーム)が勝つことを最優先に考え、優勝請負人になる

ジョブ型の最高人材=オオタニさんだと思っている。
そして、この人材像が、ゆとり教育で標榜していたド真ん中人材だったのではなかったか。
それが、日本で持て余してしまい、海外で勝負している、というのが現実だ。

 

MLBにOHTANIの名前が刻まれた

今年から大谷ルール、というのがMLBで始まったのはご存じだろうか?
ピッチャーが降板後でもDHとして試合に出られる、という今年から始まった新しいルールだ。日本だけでこの呼称が使われていると思っていたが、「OHTANI RULE」と現地放送の字幕でも出てきて、ビックリした。

そもそもピッチャーが降板した後もDHで出る、というケースが大谷選手以外にあり得ない話なので、いわば、大谷選手の為のルール改定であり、所属のエンジェルス以外は誰も得しないルールにも関わらず、あっさりルール変更をした。この柔軟性は素晴らしいと思う。

時代やニーズに応じて、柔軟にルール変更を議論し、実行する。これは、ジョブ型雇用の運用設計において重要なコンセプトと思う。ルールに人を乗せて終わりではなく、大胆かつフレキシブルに、裾野を広めにフィールド化して、その中で活躍する土壌をマーケットとアジャストしながらジョブ化・プロフェッショナル化するのが正しい設計モデルだろう。トライアンドエラーとアジャストを繰り返して、ルールをアップデートしていく姿勢やカルチャーが問われる。

日本の企業カルチャーで、ここに向かうには浸透するまで弊害が多く、時間が掛かるだろう。また「ゆとり教育」のように、その果実が実る前に、悪い部分だけクローズアップされて、尻すぼみ化してしまう気がしてならない。今後、ジョブ型雇用を推進するのであれば、日本に大谷選手のような異次元な人間がグローバルで集まり、活躍できるフィールド構築に覚悟を持って挑んで欲しいものだが、今の日本からはやっぱりイメージできないな、、、

何にせよ、アメリカの柔軟なカルチャーや懐の深さがあるのも事実だが、野球殿堂入りで名前を刻む前に、ルールにOHTANIの名前が刻まれちゃう大谷選手が異例中の異例だ、これは間違いない。
その裏で、少しの活躍程度では、クビを宣告される選手が山ほどいる。

今後のレジェンド級の日本人たちも、国境の枠に捉われず、どんどん海外に出て行って、チャンスを掴んでってもらう考え方で良いと思う。日本人としてのアイデンティティはそうそう失うものでは無いし、日本で囲い込むとしたときの代償の方があまりに大きすぎる。

逆に、日本は日本の良さがある中で、あまり惑わされず、フラフラせずに、メンバーシップ型ならその延長でユニークな人材戦略で日本に合うカルチャーを醸成していけば良いんではないかな?
日本は、他国より優れてるところ、意外と沢山ありますよ。
最近、米国発のバズワードに日本は踊らされ過ぎ、と感じる今日この頃。「OHTANI RULE」に胸躍らせましょう!

次回ピッチャーとしての登板は、28日の予定です。応援しましょう!

 

最後に

ゆとりのソフトボールチーム、「ラビッツ」では、現在、メンバー募集中です。
オオタニさん、エンジェルス、広島カープの話が沢山できる方、大歓迎です!
そうでない方も、野球好きの方、酒飲みの方、交友関係を広げたい方、一緒にソフトボールで汗流しましょ。

ラビッツ体験希望は、こちらから

 

 

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